今回は美容師向けになります。
僕は某有名サロンから地元密着型サロン、全国展開サロンなどいろいろ働かせて頂き、その経験から今回のことを目の当たりにしたのでブログにしました。
ここ最近来られるお客様数名から
前のお店からハガキが来たよ〜、前の店ってさあ、もうやばいの?」
とのことでよく聞いてみると前職場の美容室からお客様にはがき(クーポン)が届いているらしい。
その内容とは
このおハガキをお持ちのお客様は全メニュー50%オフ!!!
というものです。
あ〜、そういえば半年以上来ないお客様にDM出してたなあ〜って思いだしました。
たいていの美容室が半年ご来店がないと失客扱いとなります。
失客したお客様を呼び戻す手段としてDMは有効なアイテムとなります。
今までは売り上げを取り戻すためなら安くしてとにかくリターン客にしたほうがチラシまくよりよっぽど楽で、リターン効果も高いのでやっていましたが、お客様の目線では、それは安さに惹かれた人にしか興味がないものだったんですよね。
お値段重視のお客様は
となるかもしれません。
実際に当店が前のお店より高いから前のお店に戻ったお客様も多いです、それはそれで仕方ないですし、今来てくれているお客様をより大切にできるので気にしてはいません。
でも、担当者やお店を好きで通ってるお客様からしたら、
今まで半額なんてしてなかったのに、半額にしてでも来てもらわないほどお客様が来てないんじゃないか
と感じたそうで、よくお客様から聞くのは
安すぎる美容室はこわい、どんなことされるか不安になる
決してどこもそうとは限らないですし、安くてうまいところもありますが、確かに世間のイメージは安かろう、悪かろうなんだと思います。
安かったら変にされてもなにも言えない、諦めて帰るしか…
なども聞きますしね。
お客様は美容師が思っている以上に値段をそこまで気にはしていないのだと思います。
いいものは高くても買うし、安心して任せたいから高くても信用できる人に髪の毛を任せてくださる方もいっぱいいます。
ハガキをもらったお客様達は
木下さんにしてもらいたいから来てるのに安くするから来てってハガキ出されたって行く訳ないのに
と言ってくださり、かなり感動しました。
当店でもオープニングだったのである程度安くしてはいます。
それは、お店に来るきっかけのためで、4回来てもらうまでは少しお得になるくらいで会員特典もありません。
常連様にお得になってもらえるようにしています。
安いクーポンをたくさん配ってたくさん集客していた今までは、新しいお客様は来るけど、よっぽど気に入らないかぎり、また次回使えるクーポンを渡さなければ再来しないことがほとんどです。
定価で来てくれたお客様のほうが再来率が高いんです。
そして安く済ましたいのが1番のお客様はもっと安くしてくれるところを見つけたらそのお店に流れます。
そういうお客様ばかり集めてしまうと、
- お客様はいつも安くてお得。
- お店はお客様がいっぱい来てると助かる。
- 働いているスタッフは技術の安売りで2倍の仕事をしてやっと通常の給料しかもらえない。
スタッフが辛すぎますね、そしてスタッフは不満が溜まっていく、仕事しすぎて疲れて仕事がおろそか、お客様からクレーム、やめていく。
そんな流れしか見えません。
オーナーとしてスタッフ環境をよくしてあげるには、品質にこだわったお客様を集めてあげること。
それには仕事量ばかり増やすより、仕事の質を高めることを1番にする。
値段も高くなるが、その分お客様の人数は最低限で、顧客満足サービスにつなげる。
こうなればお客様、お店、スタッフみなが満足です。
綺麗事では決してないです。
美容師としてまずは自分の価値を高めること。
技術だけでなく、圧倒的に人としての中身、人間力です。
魅力のある人に人は集まります。
どの美容室でも人気のある人は何か突出した魅力があります。
そしてむやみやたらに安くは必ず後悔します。
それは美容師の魅力、お客様の質、お店のブランド力を下げることに必ず繋がります。